
久々にICO案件が出ましたね。
仮想通貨も大分下火にはなっていますがまだまだ未成熟市場であることから今後の値上がりに期待したいところ。
2019年は仮想通貨の2次的バブルが来るかも…なんて言われているので引き続き注目していきます。
そんなこんなで今回は中川大輔のInitial Talent Offeringというコスプレ業界系の仮想通貨ICO案件を考察していきます。
始めにお伝えしておきますが僕自身は今回のオファーについて面白い案件ではあると思いますが信用できない点もありますので今のところは様子見といった感じです。
その辺の理由を詳しく紐解いていくので最後までお付き合い頂ければと思います。
180ヵ国、75万人の会員数を誇る
世界最大級のコスプレ プラットフォームが手掛ける
次世代の通貨革命とは?
引用:https://www.risokyo.biz/ito/lp01/
目次
中川大輔 Initial Talent Offeringの特商法の記載
まずは特定商取引法の記載を見てみましょう
販売会社 | Sent inc |
販売責任者 | ポンイブン(Pong Weiwen) |
所在地 | 〒40460 台湾台中市北區華美街二段262號 5樓 |
電話番号 | 050-8892-1046 |
Eメールアドレス | response@ito-cosplay.com |
記載事項に不備はありませんね。
ですが販売元の所在地が台湾台中市北區華美街二段262號 5樓ということで海外の住所になっています。
日本に比べると仮想通貨の取引インフラが整っている国で事務所を構えることによって税金対策などをしている、ということでこうやって販売元の所在地が海外の住所になっているケースもここ最近は多いです。
ですが過去のICO案件に関してもこうして販売元が海外に住所を構えていることからプロダクトローンチで高額なオファーがあった後に連絡が取れなくなってしまう、などの被害もありました。
そうなると日本の法律が適用されないので蓋を開けると全然儲からない詐欺案件に高額な料金を払ってしまったのでお金を取り戻したいという風に思っても中々難しくなってしまいます。
ですのでこうした無料オファーのプロダクトローンチについてはその辺にも注意しながら販売元の詳細をチェックしてみてください。
中川大輔 Initial Talent Offeringの中川大輔という人物とは?

今回の仕掛け人である中川大輔という人物について調べてみました。
以下はセールスレターにある経歴の紹介です。
新卒より大手メディア企業で多くのナショナルクライアントを開拓し、企画からイベント運営まで幅広く実績を残す。
その後、大手放送局、外資の動画配信プラットフォーム企業の事業開発マネージャーとして新規サービスの立ち上げ、事業全般を担当し、2018年2月より株式会社キュア執行役員として参画。現在は取締役として経営全般に従事している。
自社が運営するCure World Cosplayはすでに世界最大級のプラットフォームを形成し世界180ヶ国に75万人のユーザーを集めることに成功。
この巨大マーケットの中にブロックチェーンを導入し、コスプレ業界に新しい経済圏を形成することを目的とした活動を行っている。
絵に描いたビジネスモデルをホワイトペーパーとしてお金を集めるプロジェクトが乱発する中、すでに世界規模のプラットフォームを確立している案件は少なく 「デジ通」「月刊仮想通貨」「ICOマガジン」などの仮想通貨業界における専門誌やテレビ等でも特集されるなど、現在最も注目されるプロジェクトの1つとして業界の話題を集めている。
ということで中川大輔という人物は株式会社キュアという会社の取締役として経営全般に関わっているそうです。
では株式会社キュアというという会社はどういった会社なのかというとCure WorldCosplayというウェブサービスを運営していて設立自体はまだ新しい会社みたいですね。

ですがCure WorldCosplayというサービス自体は以前はCureというサービスで運営していて2001年頃からサービスを開始しているみたいで結構前から存在していたみたいです。
どういったサービスなのかというと世界中のコスプレイヤーが繋がれるように色々なコスプレイベントを企画したり各地で行われるコスプレイベントの情報の告知なんかを行ってるみたいですね。

会員も世界中にいて72万人を超える人が参加しているみたいです。

同社のプレスリリースの中に今回の企画者である中川大輔という人物が執行役として企画に参画していることが掲載されていました。
新卒よりメディア事業にて多くのナショナルクライアントを開拓し、企画からイベント運営まで幅広く実績を残す。その後、転職先の大手放送局では動画配信のコンテンツ調達及びアライアンスに従事し新しい権利関係の取り組みを構築。
CS放送のセクションでは、WEBマーケティングからシステム構築までプロジェクトを担当し、契約数を増加させることに貢献し北米のスタートアップ企業のKamcordの日本法人に籍を移す。Kamcordでは動画配信プラットフォームの事業開発マネージャーとして新規サービスの立ち上げ、事業全般を担当。2018年 2月より株式会社キュア執行役員として参画。中川からのコメント:世界中に分散している人との経済圏を創り出せる可能性のある領域に参加できてワクワクしています。日本から世界に発信できるまたとないチャンスにチャレンジできる事を楽しみにしています。
引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000024718.html
ということでよくある完全に詐欺的なICO案件とは違って企画者のバックボーンはしっかりしていますね。
近年は日本におけるコスプレイヤーの人口が急増していてハロウィンなんかも毎年物凄く盛り上がっています。
海外でも日本のマンガやアニメなどのキャラになりきったコスプレイヤーがSNSなどでも多く見られ、今やコスプレ文化は世界中で一般的になりつつあるサブカルチャーとも言えますからそういったことを考えるとマーケット自体もかなりグローバルで今後の成長性も期待できそうなうな案件とは言えます。
ですがメールアドレスを登録して送られてくるLPで視聴できる動画に気になる人物が登場してきたのでその辺についても触れていきたいと思います。
中川大輔 Initial Talent Offeringは小野里はじめが関わっていた
メールアドレスを登録すると第一話なる動画が視聴できます。
動画はいつものごとくインタビュアーが登場して企画者に企画内容を質問していく形ですが動画の中でインタビュアーを務める人物が小野里はじめさんであることが発覚しました。

小野里はじめと言えば数々の詐欺的案件に販売者やインタビュアーとして関わっている情報業界では悪名高い人物で有名です。
2018年にこういったICOの案件は無料オファーという形で数々のプロダクトローンチが行われました。
ですがほとんどのICOは価格割れを起こして結局は販売者が逃亡して連絡すら取れないという事態に陥ってしまいました。
その中でも被害が多すぎて訴訟問題にもなった「with coin」という案件も小野里はじめがインタビュアーとして関わっていました。

それだけじゃなく小野里はじめはこうした数々の詐欺的な案件に頻繁に登場してきては販売者やインタビュアーとして関わっています。
この人が絡んでいた案件で稼げた案件は恐らく一つもありません…
ですから今回のオファーに関しても過去の例からみると信用性がかなり下がりますね。
せっかくマーケットの成長性や企画者のバックボーンから見てある程度期待できそうな案件だっただけにこうした人物が関わっているということで誇大広告の可能性や販売者と連絡が取れなくなってしまう危険性などが増してしまいましたので個人的には残念です。
中川大輔 Initial Talent Offeringの中身は?
今回のオファー内容はコスプレ市場に関するICO案件だと思われます。
実際にプレスリリースを見るとCosplay Tokenなるものが存在していてプロジェクトの公式Telegram参加者数は20万人を突破しているみたいです。

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000024718.html
Cosplay Tokenの発行目的はグローバルコスプレ経済システムの構築ということを謳っています。
コスプレイヤーも、プロを目指したい、ファンを増やしたい、世界中の人と交流したい、グループで共有したい方など、活動の動機は様々です。
また、コスプレイヤーと密接な関係にあるカメラマンや造形師などの存在も大きく、コスプレ周辺領域で多様性が広がっています。その活動を応援するファンの熱量も年々高まっており、コスプレ経済は市場として注目を集めています。
しかし、国内外問わずコスプレイヤー・カメラマン・造形師・ユーザー(ファン)も様々な課題を抱えており、コスプレ経済を持続的に発展させていくためには、課題解決の対策が急務となっています。
私たちは、インターネット以来の革命的テクノロジーであるブロックチェーン技術を用いて、この課題解決に挑戦します。
今後のコスプレ経済において、デファクトスタンダートになることを目指す独自トークン「COSPLAY TOKEN」を発行しICOを実施予定です。
確かにグローバル化するコスプレ業界においてコスプレファンも国という垣根を越えて自分の応援したい海外コスプレイヤーなんかももいるはずです。
またコスプレイヤーだけで市場は成り立つわけはなく、それを支えるカメラマンや造形師なんかの存在もあります。
そうしたコスプレファンやコスプレ業界を一メディアとして取り巻く職業の多様性なんかを鑑みると今後コスプレマーケットが経済的に益々発展するためにはCOSPLAY TOKENを発行してコスプレ市場を応援できる仕組みができるのはいいことだと思います。
テレグラムの参加者も他の市場と比べると最大成長率で増加しているみたいですしマーケットに期待度は比較的高いと言えると思います。

まとめ
今回の企画に関しては個人的にも応援したい市場ではありますし、是非とも発展してほしいマーケットではあります。
ですが企画内容に小野里はじめが関わっていることから過去のICO案件から見て信頼性が低いように思えます。
ICOに関しては成功事例が少ないですしリスクも伴うのでこの案件で稼ぐというよりは純粋に市場を応援したいという気持ちで投資するのがいいと思います。
この案件に関しては注目している人も多いので今後ももっと詳細が分かれば追記していきたいと思います。

FX専業トレーダーのけんパパです