

最近インフォトップでめちゃめちゃ売れてるFX自動売買スナイパー i-Seriesという商材をレビューします。
今回のレビューに関してこの商材を実際に購入したかというと…
お金の無駄なので絶対に買いませんw
というのもこのツールはナンピン系のEAだからです。
僕はナンピンが大嫌いです。
今後読者様からレビューを頼まれてもナンピン系のツールや商材だけは絶対に買いませんw
でもFX初心者はナンピンって凄く魅力的な手法に思えてしまうんですよね。
ですからナンピン(何回ナンピンって言うねんw)の危険性や何故初心者がナンピンという手法に魅力を感じてしまうのか?
その辺の理由なんかも踏まえて徹底考察していきたいと思います。
- 24時間自動で売買
- スマホで完結
- 知識不要
紹介動画↓↓
目次
特商法の記載
まずは特商法の記載を見ていきたいと思います。
販売業者 株式会社Cluster
運営責任者 金城 伸
所在地 大分県大分市下郡3462番地の1-2号室
電話番号 080-3957-6995
※お問い合わせはメールまたは専用LINE@でお願いします。
メールアドレス fx@bo-sniper.com
とまぁインフォトップ経由のセールスレターにはこのような表記になっていました。
ですがネットで調べると別のセールスレターがありそちらの特商法の記載は以下の様なものでした。
運営責任者 株式会社ゆいまーる
運営担当 StoneEnergy (ゆいまーるgroup)
所在地 大分県大分市下郡2342-1M
オフィスパレア下郡Ⅰ‐2号室
電話番号 097-576-9292
※FX部門は電話お問合せ及び営業は受けておりません。
お問合せはメールまたは、専用LINE@のみとなります。
メールアドレス fx@bo-sniper.com
上記はFX部門と記載してありますね。
商品名も若干違いますし値段の表記なんかも違うのでとりあえずこれらについては後述しますね。
ゆいまーるの金城 伸って何者?
こういう投資系の商材はまず販売者にどの程度の実績があるのかという部分は気になるポイントですね。
ですから販売者の実体を調べるためにネットで会社名を検索してみました。
特商法には2通りあったのでどちらも調べたんですが「株式会社Cluster」で検索してもそれっぽいのが出てこなかったので「ゆいまーる」で検索すると以下の様なホームページが出てきました。

「ネット集客コンサルティング会社」って…
全然FXと関係ないですねw
まぁだからといって投資の実績がないとは言い切れないですが他に「金城 伸」などのキーワードで調べてもFXや投資に関する実績などはネット上で出てきません。
この手の商材で本当に実力のあるトレーダーは実績を公開した方が絶対に有利ですからFXに関しては素人だと見るのが妥当だと思います。
因みに実績と言うのはツールのフォワードテストやバックテストなんかではなく裁量トレードの実績のことですからね。
そもそもEAを作るにしてもちゃんとした裁量ロジックを持っていて実際に運用していた実績がないと話になりませんからね。
正直ナンピン系のEAなんて大したロジックでもないですし素人でもちょっと勉強すれば作成するのは比較的簡単です。
なのにこれだけ売れているってことはネット集客のコンサルということもあり、販売戦略が上手いんだと思います。
「スマホ完結」「完全自動」「知識不要」みたいなのは初心者が飛びつきやすいですからね。
とにかくナンピンという手法は本当におススメできないのでそちらの理由を詳しく説明したいと思います。
ナンピンの危険性とデメリット
今回のFX自動売買スナイパー i-Seriesは最大10マーチンの危険なナンピンツールだということは記事タイトルにも表記してあります。
それでは何が危険なのかと言うことを説明したいと思います。
ナンピンとは?
まずナンピンというのがどういった手法なのかを説明します。
ナンピンと言うのは含み損が出ているポジションに対してポジションを積み増すことで平均コストを下げる手法です。
例えばドル円が120円の時に買いでエントリーしたとします。
その際のlotは1lotです。
思惑の方向とは逆にレートが動いてしまい、118円まで下がってしまいました。
ここで再度買いを行うことで120円の買いポジと118円の買いポジができます。
こうすることで120円+118円÷2で買いの平均コストは119円になります。
ということは結果119円までレートが戻ってくればプラマイゼロになるということです。
上記がナンピンと言う手法になります。
そして今回のFX自動売買スナイパー i-Seriesに組みこまれているナンピンマーチンゲールという手法はいわばナンピンの応用版です。
ナンピンの応用であるマーチンゲールとは?
マーチンゲールはナンピンでポジションを積み増しする際にlotを倍倍にしていく手法です。
例えば先ほどの例で言うと平均コストは結局119円でしたがナンピンする際にlotを倍にすれば更に平均コストが下がります。
【例】
ドル円が120円の時に1lotで買いポジ
↓
ドル円が118円の時に2lotで積み増し
120円+118+118÷3で118.66666…となります。
通常のナンピンだと平均コストは119円だったところ…
マーチンゲールだと平均コストは118.66666…となりました。
ということは119円まで戻ってくるのを待たずに118.67あたりで決済すればプラマイゼロになる計算ですね。
これを利益になるまでどんどん倍倍でエントリーしていくので2lot、4lot、8lotというような感じで積み増ししていくことになります。
FX自動売買スナイパー i-Seriesは最大10マーチンですので、
「2、4、8、16、32、64、128、256、512、1024」
10マーチン目のlotは1024lotにもなります。
ということは全て合計すると最大ドローダウン時には2046lotも保有することになります。
しかも実際に運用する中でこの10マーチンに達したことがあったみたいです。

ということでなんとなく察しはつくと思いますが上記のマーチンゲールという手法にどんな危険やデメリットがあるのかを説明していきます。
マーチンゲールのデメリット
証拠金がかなり必要
マーチンゲールは一見リスクヘッジをしているように見えますがlotが倍々になるのでその分証拠金をたくさん入れておかないと強制ロスカットになる確率が高くなります。
例えば日本の証券会社だと最大レバレッジは25倍なのでドル円を1万通貨(1lot)保有するとしたら1ドル100円であれば証拠金は40,000円必要になります。
1000通貨(0.1lot)でも4000円です。
ということは0.1lotでも最大ドローダウンの10マーチンを想定すると4000×2046lotですから8,184,000円必要になります。
普通に考えたら日本の証券口座じゃちょっと現実的じゃありませんねw
まぁ最近は巷でろくにリスクも語らずにハイレバで運用できる海外口座を推奨する素人が多いですが例えば海外系の証券口座で考えてみましょう。
現在海外系で人気のあるXMだと最大レバは500倍ですね。
ということは先ほどの例で言うと最小単位の1000通貨の場合、必要証拠金は200円になります。
200×2046lotは409,200円なのでこれならまだ現実味はありますね。
但し僕は海外口座を全く推奨しません。
理由は信託保全の問題や出金の手間、スプレッドの高さなど諸々ありますが一番の理由はハイレバで取引できてしまう環境にあるということにあります。
レバレッジが高ければ高いほど当然リスクは高くなります。
熱くなって自分の資金量と見合わない取引量でトレードをしてしまうと一発退場になるケースもあります。
FXは本当にメンタルが大事なのでレバレッジが高ければ高いほどそれだけメンタルにかかる負荷も大きくなります。
ハイレバに魅力を感じている人は日本の証券口座が何故25倍にしているのかをちゃんと考えた方がいいです。
それにリスクヘッジにそれだけ証拠金を割かなきゃいけないということは資金効率がかなり悪いです。
どんな手法でも最大ドローダウンはある程度想定しておいた方がいいですが通常のトレンドフォローであればそこまでのドローダウンを気にする必要はないので証拠金をもっとアクティブに運用できます。
ということで証拠金が通常の手法と比較するとたくさん必要になってしまうと言う部分がデメリットと言えます。
逆行しまくったら終わり…
上記の最大ドローダウンである10マーチンをしても結局相場が逆行して強制ロスカットになったらかなりの損失になります。
2046lotですから考えただけでもゾッとしますねw
因みにセールスレターにもあった通り…
2018年5月1日~運用をスタートして、2018年12月20日に初めて、最大10マーチンまで到達した事があります。
と書いてありましたがこんなに短い期間の間に実際に起きている訳ですから今後も普通にドローダウンは訪れると考えた方がいいでしょう。
正直に書いてあるのは賞賛すべきポイントではありますがリスクはかなり高いと言えます。
技術が全く身に付かない
これは自動ツールの場合はそもそもの話なんですがナンピンという手法に限って言いますね。
ナンピンはレートが思惑の方向と逆にいっても損切せずにポジションを増やし続けます。
これに慣れてしまうと以下の様な心理状況になってしまいます。
「逆行してもナンピンすればいい…」
この心理状況は非常にまずいです。
基本エントリーしたら思惑の方向にレートが動けばキャピタルゲイン(差益)がとれます。
ですからそのためのロジックを学びますよね?
でもナンピンを取り入れると「ナンピンすればリスクを回避できるから」という安易な考えになってしまって利益をとるためのロジックが疎かになってしまいます。
つまり大した根拠がないのに適当にエントリーして「最悪ナンピンすればいいや」となってしまいます。
FXで大事なのは相場状況を読むためのロジックです。
わかりやすく言うと相場が現在買いなのか、売りなのか、それとも待ちなのか、ということを把握するためのロジックです。
そしてエントリーして思惑の方向にいかない場合はすっぱり諦めて損切をすることも大事になってきます。
ですからまずはそれらに重きを置いた商材なりツールを購入するのがおススメです。
ナンピンと言うのはリスクを回避するための小手先の手法なのである程度基本を理解した上でリスク回避の方法として考えるのであれば問題ないと思います。
FX自動売買スナイパーのバージョンと価格
インフォトップで販売されているFX自動売買スナイパーi-Seriesの価格は今のところ248,000円になっています。
しかしネットで自動売買スナイパーと検索すると1番目に出てくるFX自動売買スナイパー2.0というLPは198,000円になっていました。
更に他のブログで調べると99,800円と書いているブログもありました。
バージョンアップしているのかわかりませんが(中身は一緒ですw)どれが本当の価格なのかはわかりません。
まぁどのみちネット上で見る最低価格が99,800円なのでこの手のツールにしては激高だと思いますw
何でこれがインフォトップのランキングで1位になっているのか全く意味が不明ですw

それだけみんな「完全自動」やら「スマホ完結」やら「知識不要」というのに心を惹かれてしまうんでしょうね。
かくいう僕も出来れば楽したいので自分の完全な裁量を入れたロジックを組み込んだEAがあればそれで運用したいですがそんなものを作ろうとしたらめちゃくちゃお金がかかるし正直無理だと思います。
でもまぁ完全自動は実現できなくてもサインツールなら結構いいものがインフォトップで販売されています。
例えば以下のツールはMT4にインストールするだけでエントリーのサインと決済のサインがチャートに表示されます。
組み込まれているロジックは優位性が高いですし独自のフィルターでサインの精度が高くなっているので初心者の方にもおススメです。
ただ自動ではないので結局は自分がトレードしなくてはいけません。
ですがしっかりとしたコンテンツがあるのでロジックも学べますし価格も安いので実践すればすぐに元はとれるかと思います。
まぁ興味があれば覗いてみてください。
とにかくナンピン系のツールだけはやめた方がいいですからね。
まとめ
今回はFX自動売買スナイパーi-Seriesのレビューをしてみました。
というかほぼナンピンに関する記事みたいになってしまいましたがw
僕のFX仲間にもナンピンに走って結局ドローダウン喰らって一回相場から退場している人もいますしこの手のツールはおススメしません。
ナンピンを有効に使っているトレーダーも知っていますがその人は前提として相場の基礎が身についてます。
ですから毎回毎回ナンピンをするのではなくちゃんとした根拠を元に回数を決めてたまにナンピンをすることがあるそうです。
それでもマーチンゲールではなく通常のナンピンですし回数もせいぜい3回とかだそうです。
ですから何の裏付けもなく機械的に毎回毎回ナンピンをするのではなく裁量でここぞという時にナンピンするなら有効に使えるのかも知れません。
まぁ僕は絶対にしないですがw
ということでレビューは以上になります。
(結局ナンピンって何回言ったのか数えたら36回も言ってましたwww)

FX専業トレーダーのけんパパです